石 橋
熊野古道に入ったり出たりして2日目、石が敷かれた道を進むと大きな板状の石があった。ガイドブックによると「石橋」と紹介されており、確かに雨が降ると川になるであろう溝に渡されている。人為的に加工した石なのか、それとも自然の石を利用したのかはわからないが、きれいに平らで長方形をしている。今は静かで誰もいない山の中の古道に佇んでいるが、1,000年以上も昔から存在し、多くの旅人の役に立ってきた。嬉しそうな人、悲しそうな人、善良な人、悪い人、年老いた人、母親に抱かれた生まれたばかりの人、色々な人に踏まれてきたのだろう。誰に踏まれて最も光栄に感じたか、尋ねてみたいものだ!