紀伊長島駅
鉄道沿線から離れての道を進んでいる為、前回の続きの出発地点まで行くのに、バスでの移動となる。しかし、その出発点のバス停に行くバスの便が悪く、その「浜田橋」バス停に降りたのが午後2時50分。かなりの時間ロスとなったが、仕方なく気を取り直して歩き出した。幸いなことに天気は良く、気持ちの良い5月の風に吹かれながら鉄道沿線に合流することをこの日の目的として進んだ。地図より、その駅は「紀伊長島駅」であり、およそ20Km先である。所によっては海が見えたが、多くは山の中で、やがて日が沈み真っ暗になり懐中電灯を点けての歩行となった。やっとその駅に着いたのは夜の8時40分で、高校生が一人電車を待っていただけで他は誰もいなかった。何の変哲もない小さな駅ではあるが、私にとっては深く思い出に残る駅の一つとなった。