道路から外れ、草をかき分けながら急な下り坂の小道を下ると、数分で洞窟の入口にたどり着いた。案内パネルによると、採石場跡であることがわかる。江戸時代から昭和29年まで採石し、加工のし易い良質な石が採れた様だ。中は灯りが所どころにあるが暗く、上側の岩壁には沢山のコウモリがぶら下がっていて、時より洞内を飛んでおり「キキキッ」と鳴くコウモリもいる。私が入った時には他には誰も居なかったが、帰りがけには子供含めて3名の見物人が入って行った。伊豆には、地質的な生い立ちより、良質な石が採れた場所が多い様だが、昔の人の発見力と人力の威力に感心した。